cherrychan927

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とたんに小船が大きく揺れ始め、顔葉が落ちないよう足を踏ん張りながら、「少しは骨があるようだな。」と、たっつんに掴みかかりにきた。しかし、たっつんは、体当たりの反動を活かし、そ顯赫植髮評價まま後転するように後ろに倒れると、顔葉の手をくぐり抜けながら蹴りの連打を顔葉に与えた。それでも、倒れず足を踏ん張っている顔葉に、たっつんは、揺れる船の上で得意の不規則な動きを始めると、拳や蹴りの連打を浴びせた。そして、たっつんが、踏ん張っている顔葉の足を集中的に攻撃していると、波が小船を大きく揺らし、バランスを崩した顔葉が海へ落ちていった。しかし、顔葉も海賊である。落ちても泳いで小船に戻ってくる。たっつんは、戻ってくる顔葉に、船の縁から攻撃を続けた。そして、顔葉が、海面に顔出そうとすると、すぐさま攻撃し、再び沈めるたっつんの行動に、いつしか、顔葉も暴れるように海面へ向かってくるようになってきた。たっつんは、そんな顔葉に容赦なく攻撃を浴びせ、顔葉に息を吸う余裕を与えないよう、執拗に顔葉を沈め続けていると、ついに顔葉が浮かんでこなくなった。そこに至って、(勝った!!)と確信したたっつんは、疲れきった身体のまま海に飛び込んでいった。
< 2018年12>
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